今月の一枚 2012年1月 ニコンF3HP + Ai ニッコール35mmF1.4
Nikon F3HP + Ai Nikkor 35mmF1.4

今月の一枚 2012年1月
作例1 八ヶ岳と巻雲 F8 AE
作例写真 フィルムはすべてフジカラーG400

今月の一枚 2012年1月
作例2 ピコ F1.4 AE
今月の一枚 2012年1月
作例3 きぼう F8 AE
今月の一枚 2012年1月
作例4 Transcend F8 AE
今月の一枚 2012年1月
作例5 蔵前一丁目交差点 F8 AE
今月の一枚 2012年1月
作例6 店頭 F8 AE
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 ニコンF3HP + Ai ニッコール35mmF1.4

ニコンF3HP + Ai ニッコール35mmF1.4
Nikon F3HP + Ai Nikkor 35mmF1.4

ニコンF3HP + Ai ニッコール35mmF1.4
Aiニッコール35mmF1.4。
  ニコンF3HP + Ai ニッコール35mmF1.4
ニコン・セールスマニュアルより。
  ニコンF3HP + Ai ニッコール35mmF1.4
ニコンF3P + MD-4P + MK-1 + Aiニッコール35mmF1.4。
  ニコンF3HP + Ai ニッコール35mmF1.4
背面から。MD-4Pは防滴仕様のため、各部が埋められている。
   
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解説

 今回ははじめて弊社では整備できないカメラとレンズを取り上げてみました。ニコンF3HPとAiニッコール35mmF1.4です。写真のカメラは私が30年以上に渡り大切にしてきたニコンF3です。1981年の3月に、発売開始から1年待って大学の生協で購入したという記録が残っています。当時は新製品は1年待って、生産プロセスが安定してから買った方が良いというアドバイスを諸先輩から良く言い聞かされたもので、大学院進学直前、卒業記念にバイト代を貯めて買ったのでした。製品サイクルが極端に短い現在のデジタルカメラでは、とても考えられないアドバイスで、そんなことをしていたら生産末期か、コンパクトデジタルでは生産終了で入手不能になってしまいますね(笑)

 ニコンF3は1980年3月25日に発売が開始されました。機械式一眼レフにおける世界最強のカメラ、ニコンF2の後継機として「スーパーニコン」の愛称で登場したことが懐かしく思い出されます。天下のニコンのプロ用一眼レフですから、ボディ価格\139,000は当時学生だった私にはとてつもなく高価に思えましたが、フィルム時代の各社最高級機の販売期間は7〜10年サイクルと極めて長期で、10年使えば元が取れるだろうと意を決したのでした。ところがニコンF3は、AF時代が到来して後継機ニコンF4が登場した後も販売が継続され、さらにF4が終了し後継機ニコンF5が登場しても、MF機のフラッグモデルとして生産販売が継続されたのです。生産が終了したのは2000年で、結局20年間にわたりニコンのカタログを飾ることになったのでした。もちろんこの間ずっと修理が受けられたので安心感も抜群でしたが、主力で使用していた間は定期的にオーバーホールしていたこともあってか、実際にはこの30年間故障らしい故障は皆無、さすがニコンであるとだけ。

 ニコンF3は1982年にはハイアイポイントファインダーDE-3を標準装備したニコンF3HPが登場、私も眼鏡を常用しているので、見やすいDE-3を入手してファインダーを交換して現在にいたります。その後報道向けモデルであるニコンF3P、チタン外装のニコンF3/Tの白と黒、ニコン初のAF一眼ニコンF3AF、ニコンF3Pの一般向け限定モデルであるニコンF3Limited、ニコンF2ハイスピードの後継モデルにあたるニコンF3Hなどを入手、手元に置いて眺めています。

 さてニコンF3と一緒に長く愛用したのは、Aiニッコール35mmF2でした。ものすごくよく写るレンズで、絞り羽根がすれるほど酷使し、もちろん今でも手元にあって問題なく使用できますが、最近は歳のせいかファインダーがやや暗く感じられ、Aiニッコール35mmF1.4を使うことが多くなりました。

 ニッコール広角レンズ群中、もっとも明るいニッコールオートN35mmF1.4が登場したのは1971年3月のことで、実はこのレンズがニッコールレンズ最初の多層膜コーティングが採用された歴史的なレンズです。7群9枚のすべてのレンズ表面に多層膜コーティングが行われています。近距離補正機構(フローティング)も採用され、レンズを繰り出していくと後群レンズが回転してレンズ間の間隔を調整していることがわかります。もう一つ、この最初の全金属鏡胴のレンズは、アトムレンズです。今では中玉が黄色く着色し、放射線計を当てれば反応することで確認できます。ニッコールレンズにはアトムレンズは非常に少なくて、私は今のところあと1種類しか確認していません。なおたぶんNewニッコール(1976年5月)か、Aiニッコールになった時点(1977年6月)でアトムレンズではなくなっています。写真のAiニッコール35mmF1.4レンズにはレンズの着色はなく、放射能はまったく検出できません。ニコンF3が発売になった1980年頃Aiニッコール35mmF1.4は\73,000で、Aiニッコール35mmF2の\39,000に比べて、非常に高価でした。私のレンズは1990年代に中古で入手したものです。

 今月の一枚のために、久々にニコンF3とAiニッコール35mmF1.4だけで写真を撮りましたが、実に軽快に撮影でき快感でした。気持ちよく自由に写真を撮れるということは、心を軽くしますね。

 なおニコンF3は2015年まではニコンで修理が可能です(一部の派生モデルは修理を受けてもらえないことがあります)。私は手元にあるF3の各機は、それまでに一度すべてオーバーホールに出して、その後の長期保管に対応する予定です。Aiニッコール35mmF1.4Sについては現在も販売が継続されており、修理に問題はないはずですが、写真のAiニッコール35mmF1.4は旧モデルのため指定箇所修理のみになるのは仕方がないところです。私のニコンF3とAiニッコール35mmF1.4には、あと何十年か活躍して欲しいと思っています。



今月の一枚 2012年1月
作例2 ピコ F1.4 AE

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