今月の一枚

2004年8月 オリンパス・ペンFT F.ズイコー38mmF1.8

作例1 絞りF1.8開放 シャッター速度1/250秒 フジ・スーパーG400

 

解説

オリンパス・ペンFTは世界唯一のハーフサイズ判レンズ交換式一眼レフカメラとして、今もなおカメラ愛好家の皆さんの強い支持を受けている、オリンパスを代表する名機です。 このカメラはロータリーシャッターというユニークなシャッター機構を備えており、シャッター全速度でストロボに同調し、またフランジバックが短いためオリンパス、ニコン、M42、エキザクタなどの35mm判一眼レフ用カメラレンズをアダプターで使用でき、実は仕事用としても重宝なカメラでした。 もちろんペンF用に用意された20mmから800mmまでの交換レンズも、高性能でした。

今回はもっとも普通に見られるFズイコー38mmF1.8開放で、弊社社長 早田清を撮影した写真です。しかし髪の毛がまだ黒いことからおわかりのように、今から10年くらい前の若かりし頃の早田です。手にしているのはズノー光学のズノーです。たしか修理中の一コマだったと思います。

オリンパス・ペンFTは、ファインダー光学系の途中にハーフミラーと受光素子が配置されていて、このハーフミラーやファインダーレンズのカビやくもりで、ファインダーがよく見えないカメラが増えているようです。弊社ではハーフミラーの交換およびファインダー系の分解清掃により、すっきりしたファインダーに整備可能です。もちろんシャッターの修理、露出計の修理も可能です。費用はオーバーホールが30,000円(消費税別)、ハーフミラー交換の場合には18,000円(消費税別)追加となります。どうぞ遠慮なくご相談ください。

ところで早田が手にしているズノーですが、このカメラの修理も可能です。ズノーは世界初の自動絞り機能を搭載した一眼レフカメラとして、カメラ史上で著名です。また完品で100万円以上する高価なクラシックカメラとしてもよく知られています。 このカメラの品質は意あって力足らずというもので、修理にあたってはいつか部品を作り替える必要があります。このため修理費用は、要相談となりますが、15~20万円程度はかかるものとお考えください。ズノーレンズの描写は本当にすばらしいものがあります。