今月の一枚

2015年12月 宮崎光学新製品 アポクアリア35mmF1.4 ライカMマウントレンズ

201512_camera1L

宮崎レンズ解説。

宮崎レンズ解説。

レンズ本体。

レンズ本体。

収納時の状態。

収納時の状態。

ソニーα7Rにマウントアダプターを併用して装着したところ。

ソニーα7Rにマウントアダプターを併用して装着したところ。

作例1 F1.4開放 1/30

作例1 F1.4開放 1/30

作例2 F1.4開放 1/125

作例2 F1.4開放 1/125

作例3 F1.4開放 1/30

作例3 F1.4開放 1/30

作例4 F2.8 1/125

作例4 F2.8 1/125

作例5 F8 1/125

作例5 F8 1/125

作例6 F8 1/250

作例6 F8 1/250

作例7 ソニーα7Rで撮影 F1.4開放

作例7 ソニーα7Rで撮影 F1.4開放

宮崎R&D(現宮崎光学)が2006年冬に発売したMS-MODE-S 50mmF1.3レンズは、宮崎の長年の夢であった独自の新レンズ開発を実現したもので、有名なゾナータイプのレンズを近年の高性能光学ガラスを採用することで構成枚数を極力減らしつつ、F1.3の明るさを実現したものでした。限定約180本の製造でしたが、L39マウント&ニコンSマウント一式10万円という高価格にもかかわらず、完売いたしております。その後宮崎はアポクアリア(APOQALIA)、ゾンネタール(SONNETAR)、ペラール(PERAR)と名付けた新型レンズを数種類、設計・製造し、好評を博しております。その最新作が今回ご紹介するアポクアリア35mmF1.4レンズです。

本レンズの内容については宮崎がレンズに付属している説明書をご覧ください。

さて実際に使用してみると、今回のアポクオリア35mmF1.4は非常にコンパクトで、扱いやすいレンズです。デザインもよく、美しい姿です。フードは宮崎が得意とする穴あきフードではなく、今回はラッパ型のフードであるのは、描写も近いというエルンスト・ライツ社のズミルックス35mmF1.4レンズ最初期型用フードに似せたように思います。

宮崎の説明通り、F1.4開放付近ではフレアなどの影響でコントラストが低めで、軟らかい雰囲気の描写です。中心部の解像力は高いですが、画面周辺部にかけて甘い感じの描写です。ズミルックス35mmF1.4レンズは、絞り開放付近では背景のボケが暴れることが有名ですが、アポクアリアはそうしたことはまったくボケは大変なめからで美しいです。「アポ」という名の通り、色のにじみは認められません。F5.6以上に絞ると、コントラストが高く文句ないシャープさで、近景でも遠景でもかちっとした写真が撮影できます。

現在(2016年10月)弊社では新品を少数販売いたしております。委託品リストに掲載してありますので、そちらをご覧ください。

★撮影に使用したフィルムはフジ業務用フィルム(ISO100)