つい先日、富士フィルムの「写ルンです」30周年記念モデルが5万本の限定発売になりました。
http://ffis.fujifilm.co.jp/information/articlein_0046.html
デジタル全盛時代の今でも「写ルンです」は観光地の記念写真用途などで根強い人気があるそうで、たしかに地元の浅草でもいまだに簡単に手に入れることができます。また現像も速いところなら1時間で処理してくれ、実際今回の「写ルンです」も浅草寺のすぐ北、言問通り沿いの大石カメラ店(大石フォトスタジオ)で即日現像してもらいました。綺麗な写真プリントとフジカラーCDがすぐに手に入るので便利です。
この「写ルンです」30周年記念モデルですが、中身は現行の「写ルンです」シンプルエース27枚撮りに、紙製の初代「写ルンです」のデザインをイメージした30周年記念着せ替えカバーなどが付属したものです。つまりシンプルエースに紙製カバーをかぶせて楽しむ、というわけです。それだけのことですが、今回本当に久しぶりにレンズ付きフィルムで撮影してみて、こんなによく写るのかと改めて感心しました。もちろん最短撮影距離が1mと遠いので近くに寄れないとか、建物を撮影すると歪曲収差がちょっと目立つとか、欠点もありますが、その押して巻き上げるだけというシンプルな操作と短いシャッタータイムラグで、とても気持ちよく楽しく撮影できました。これは写真を撮る上でとても大切なことだと思います。
それにしても「写ルンです」が登場してまだ30年しかたっていないのか、というのが私の正直な感想です。もっと昔からあったように思えるのは、それだけフィルム全盛時代には存在が大きかったということでしょう。当時は富士写真フィルムのほか、小西六写真工業やコダックも様々なレンズ付きフィルムを発売していました。懐かしいですね。
なお「写ルンです」は完全なリサイクルシステムが確立しています。弊社での現像はできませんので、あしからずご了承ください。