天体写真撮影用/赤外写真撮影用デジタルカメラ改造処理のご案内

  1. デジタルカメラ改造の概要
  2. 改造方法について
  3. 改造費用について
  4. 改造の依頼方法
  5. 改造カメラの保証/故障対応について
  6. 改造実績
  7. 改造済みカメラの販売について
  8. お問い合わせ先

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 Skywatcher Espri 100ED Triplet + flattener (D=100mm f=550mm F5.5) +
サイトロンDBPフィルター + Nikon D610 (弊社HKIR改造)

ISO6400 30sec 159コマ 総露出時間約1h20m  2021/11/14  撮影 根本 泰人

写真は東京都江戸川区で撮影した、いっかくじゅう座のバラ星雲です。3等星がみえるかどうかという光害のひどい場所で、空の暗いところでも肉眼では観察が困難な赤い散光星雲を撮影することは通常の方法ではまず無理なのですが、これは散光星雲の水素ガスが放出するスペクトル帯域だけを通過させる特殊な干渉膜フィルターに、通常のデジタルカメラを改造してこのスペクトル帯域の感度を高めた天体写真撮影用デジタルカメラを使用して撮影しました。

この天体写真撮影に使用したデジタルカメラの天体写真撮影用改造を行ったのは、弊社のクラシックカメラ修理を行っている早田清社長の弟子の職人さんです。すでに10年以上前から私の天体写真撮影の仲間からの依頼を受けて、この天体用改造を実施してきました。

HKIR改造機による撮影事例はこちらをご覧ください

 

1.デジタルカメラ改造の概要

通常の撮影に使用するデジタルカメラには、撮影された画像のカラーバランスを人間の色感覚に基づいて自然に整えるため、撮像センサー自体のカラーバランスを調整するための特殊な色調整フィルターが内蔵されています。この色調整フィルターを取り除くと撮像センサーに入射する光がカットされなくなるため有効感度が上昇し、特に赤く輝く散光星雲などから放たれるスペクトル領域(Hα)付近の感度が大幅にレベルアップするため、比較的短時間の露出でも色彩豊かな美しい写真が撮れるようになります。これが天体撮影用改造の基本的な考えです。

M42 /Celestron RASA11 + Nikon D5300 (HKIR改造)
撮影 根本 泰人

また赤外写真を撮影する場合にも内蔵の色フィルターが赤外域のスペクトルを遮断し露出が長時間必要となるため、この色フィルターやローバスフィルターを取り外して赤外域まで透過するクリアフィルターに交換することで露出時間を大幅に短縮する改造が可能です。クリアフィルターは色フィルターおよびローパスフィルターとほぼ同厚のものをいれることで、元のカメラ使用時と同様のオートフォーカス撮影やファインダースクリーンでのピント調整が可能です(メーカー純正レンズの場合)。これにより使用するIRフィルターの特性にもよりますが、通常のカメラでは三脚使用が必要な撮影でも、容易に手持ち撮影ができます。同様に紫外域(およそ300nm以上)の撮影も可能です。

赤外モノクロ撮影 Canon EOS60D (HKC改造) EF18-55mm 860nm赤外フィルター AF・AE撮影 撮影 根本泰人

赤外カラー撮影 Canon EOS60D (HKC改造) Tamron AF 18-400mmF3.5-6.3 Di II VC HLD ケンコーR64フィルター AF・AE撮影 撮影 根本泰人

弊社の本業はカメラ修理ですので、こうした複雑な作業を正確に処置することができ、さらに改造時に撮像センサーとIRフィルターやクリアフィルターの間にゴミが入り込むことがないよう、万全の態勢で処置いたします。これについてはゴミなし保証をいたします(後述)。

天体写真撮影時に光学系によっては輝星によるゴーストの発生が気になる場合があります。IRカットフィルターを撮像センサーから遠く離すことで、輝星周辺のゴーストの発生を回避するゴーストレス改造や、フィルターレス改造も可能です。ご相談ください。

★ノーマル機に内蔵されている色調整フィルター(Nikon D5500 )
★ノーマル機に内蔵されている色調整フィルター(Nikon D5500 の例)

2.改造方法のご説明

弊社で行う天体撮影用のデジタルカメラ改造のメニューは、IR改造(HKIR改造)、ゴーストレス改造(HKGL改造)、クリア改造(HKC改造)です。赤外写真や紫外線写真撮影用の改造はクリア改造(HKC改造)になります。HKIR 改造では赤外写真は撮影できませんので、ご依頼の際ご注意ください。現在その他の特殊な改造や、レンズ一体型デジタルカメラの改造はお受けいたしておりません。

2.1.IR改造 (HKIR改造)

内蔵されている色調整フィルターを取り除き、代わりにほぼ同じ厚さのUV-IRカットフィルターを撮像素子の直前に置きます(元のフィルターの位置)。一般的な天体撮影用改造です。カメラ用レンズも使用でき、一部の機種をのぞきファインダーでのピント合わせやオートフォーカス撮影が可能です(メーカー純正レンズの場合)。ただしオートフォーカスでの厳密な撮影は、カメラのAF微調整機能で調整していただく必要があります。

またライビューでピント合わせを行った場合、キヤノンのDSLRカメラではライブビューをONにしたままで撮影に入ると画像に不規則な紫色のノイズが入りますので、必ず撮影開始前にライブビューをOFFにしてください。ミラーレス機ではこの必要はありません。またアストロアーツ社製ステラショット2で「ミラーアップ」撮影を行うと、キヤノンのDSLRカメラではライブビューをONにしたままで撮影に入ると画像に不規則な紫色のノイズが入ります。これはステラショット2の「ミラーアップ」撮影が、カメラ本来のミラーアップ機能を使用しているのではなく、ライブビューからの撮影を「ミラーアップ」撮影と詐称しているためです。ご注意ください。

カメラ内蔵のゴミ取り機能については、キヤノン、ニコン・フルサイズ機、ソニーαシリーズ、オリンパス、フジ、パナソニックでは機能しますが、ニコンのAPS-C機やリコー・ペンタックス機では使用できなくなります(動作表示はされても機能しません)。

HKIR改造したキヤノン製フルサイズ一眼レフカメラで、タカハシなどの望遠鏡鏡筒に装着して撮影した際に反射ミラーによるケラレが現れる場合、無料で対策いたします。なお2017年4月より、キヤノンEOSフルサイズ一眼レフカメラはケラレ対策を改造と同時に行うことにいたしました。改造時にほとんどの方からご依頼をいただいているためです。ケラレ対策を行った場合レンズ撮影でも特に問題は起きませんが、ケラレ対策不要の場合には改造依頼時にお申し出ください。APS-Cカメラではケラレ対策は処置できません。

とりはずしたフィルターについては、キヤノン系のカメラはEOS R系の一部を除きご返却できません。もし改造前の状態に戻す場合には、フィルターは弊社でご用意いたします(EOS R5やR6、R8、R10などはHKIR改造を元に戻すことができません。ご注意ください)。その他のメーカーのカメラではフィルターは改造済みカメラと一緒にご返却いたしますが、カメラを改造前の状態に戻す場合にはそのフィルターを添付していただく必要がありますので、紛失しないように保管してください。紛失した場合にはお客様からメーカーにセンサー交換をご依頼いただくことになります。センサー交換はメーカーによっては極めて高額になります。またメーカー修理受付が終了している機種やシャッター回数が5万回を越えていて酷使されていると判断されるカメラについては、改造戻しはお受けできません。

★HKIR改造の実例
EOS6D HKIR改造
Canon EOS6D
D5500 HKIR改造
Nikon D5500

★HKIR改造でカメラに搭載するUV-IRカットフィルターの特性(実測値)

弊社のHKIR改造機には、ホワイトバランスのマニュアル/プリセット設定に、弊社で作成した補正済みのホワイトバランスデータを登録してご返却いたしております。その設定をご使用になって撮影をおこなうと、一般撮影では非改造機とさほど異ならない色再現の写真を撮影することができます。また天体写真撮影でもRGBのバランスが整いやすく、好結果を得られます。トーンカーブの調整や彩度の適度な強調により、美しい散光星雲イメージの描出が容易です。Hα領域を特に強調したい場合には、ホワイトバランスを太陽光/昼光などに設定して撮影することもできます。なお光害対策フィルターを併用する場合など、カメラの取扱説明書にしたがってホワイトバランスデータを作成して撮影していただくことももちろん可能です。


EOS6D HKIR改造機
弊社マニュアルWB設定


EOS6D HKIR 改造機
太陽光設定


EOS6D 非改造機
太陽光設定

HKIR改造機でさらに非改造機に近い色調の写真を撮影したい場合には、フジフィルムやコダックから発売されているCCフィルター(色補正フィルター)を併用してみてください。具体的にはシアン系のCC-50C(フジフィルム)あるいはCC50C(コダック)のフィルターを撮影光学系の中に入れて、ホワイトバランスはオートに設定して撮影すると、作例のように非改造機にかなり近い色調となります。CCフィルターはゼラチンフィルターですので、フィルターホルダーを併用してレンズの先端部に装着します。またハサミなどで任意の形状に切断し、レンズ後端やカメラマウント部に装着することもできる場合があります。

色調補正が強すぎる場合にはCC-40CやCC-30Cなど色の薄いものを、逆に補正が足りない場合には2枚重ねできますので、使用者の判断で処置してください。さらに厳密に補正したい場合には、CCフィルターを使用した状態でホワイトバランスをマニュアル/プリセットで取得することが可能ですが、複数のホワイトバランスデータを登録できない機種の場合、弊社で設定したホワイトバランスデータが消えてしまいますのでご注意ください。なお天体写真で使用すると改造の効果はなくなってしまいます。

フジCC-50Cフィルター  ニコン・ゼラチンフィルターホルダーAF-4

 


EOS6D 非改造機
オートホワイトバランス設定


EOS6D 非改造機
太陽光設定


EOS6D HKIR改造機
太陽光設定


EOS6D HKIR改造機
弊社マニュアルWB設定


EOS6D HKIR改造機
フジCC-50Cフィルター使用
オートホワイトバランス設定

2.2.クリア改造 (HKC改造)

赤外写真撮影や紫外線写真撮影などを行うための改造で、公設あるいは民間の様々な研究機関、警察、メーカーの研究所などから科学研究用途、鑑識、遺跡や墨跡などの調査用途などでのお問い合わせ、ご依頼を多くいただいておりますが、写真家の方から芸術写真撮影用途でのご依頼も多い改造です。別付けのUV-IRカットフィルターや光害対策フィルターを併用しての天体写真撮影にも好適です。この場合輝星に関係するゴーストがほとんど発生しないというメリットがありますので、ゴーストレス改造と同等でセンサー面の清掃が容易であるという利点があります。

内蔵されている色調整フィルターを取り除き、代わりにほぼ同じ厚さのクリアフィルターを撮像素子の直前に置きます(元のフィルターの位置)。ローパスフィルターがある場合には、それも除去して同厚のクリアフィルターを配置します。クリアフィルターがセンサー前にあることでセンサーの表面保護になるため、クリーニングを行う場合センサー表面を傷める心配がありません。クリアフィルターには両面多層膜コートがなされていますので、ゴーストは発生いたしません。また表面の清掃も容易です。

なお、弊社で使用するクリアフィルターのスペクトル透過域は300nm以上です(実測値)。

また一般のカメラ用レンズが使用でき、一部の機種をのぞきファインダーでのピント合わせやオートフォーカス撮影が可能です(メーカー純正レンズの場合、なお赤外フィルターを装着すると光学ファインダーでの視認が困難ですので、ライブビューで画像を確認してください)。ただしオートフォーカスでの撮影は、カメラのAF微調整機能を使用して厳密なピント位置の調整を行っていただくことを推奨いたします。

カメラ内蔵のゴミ取り機能については、すべての機種で使用できなくなります(動作表示はされても機能しない、またカメラによっては動作させるとフリーズすることがあるため、動作設定しないでください)。

とりはずしたフィルターは改造済みカメラと一緒にご返却いたしますが、カメラを改造前の状態に戻す場合にはそのフィルターを添付していただく必要がありますので、紛失しないように保管してください。紛失した場合にはお客様からメーカーにセンサー交換をご依頼いただくことになります。なおキヤノンEOS R5 、R6、R8、R10などについては、構造上HKC改造後元に戻すことができません。元に戻したい場合にはお客様からメーカーにセンサー交換をご依頼いただくことになりますので、あらかじめご了承の上改造をご依頼ください。

またEOS RシリーズのAPS-Cサイズセンサーカメラ(R7、R10、R50、R100)のHKC改造はお受けできません。

★HKC改造の実例
Canon EOS5D Mk.Ⅲ HKC改造
Canon EOS5D Mk.Ⅲ

2.3. ゴーストレス改造 (HKGL 改造)

長焦点での天体写真撮影を行っている方で、HKIR改造などでは輝星の周囲にゴーストが発生してお困りの場合、ゴーストレス改造を行うことが可能です。内蔵されているフィルター類をすべて取り除き、撮像素子から遠く離れたカメラマウントの開口部に市販のIRカットフィルターや光害対策用フィルター(LPR-NやCLS-CCD、UHCなど)を装着することで、輝星によるゴーストの発生をほぼ抑制します。この改造はマウント開口部に装着可能なフィルターが市販されているキヤノンEOSシリーズ機、ニコンのAPS-C機と、キヤノンやニコンなどのレンズに対応したマウントアダプター内部にフィルターの内蔵が可能なソニーα7シリーズのみとなります。なお後述のクリア改造(HKC改造)もゴーストがほとんど発生いたしませんので、UV-IRフィルターや公害対策フィルターなど各種フィルターを交換して使用したい場合には、HKC改造をお勧めいたします。またマウント内蔵フィルターが使用できない機種の場合はHKC改造をお考えください。

ご使用にあたり後端がフィルターに干渉するレンズは使用できません。マウント部に装着するフィルターの厚さなどの差違により、カメラのファインダーでのピント合わせや、オートフォーカス機能の正確な動作は必ずしも保証できません(可能な限り調整はいたします)。厳密な撮影では、必ずライブビューでピント合わせを行ってください。ただしライブビューをONにしたままで撮影に入ると、キヤノンなどのカメラでは画像にノイズが入りますので、必ず撮影開始前にライブビューをOFFにしてください。カメラ内蔵のゴミ取り機能については使用できなくなります(動作表示はされても機能しない)。またカメラボディ単体では傷つきやすいセンサー表面に直接触れることになりますので、センサー表面の清掃は極力避け、ゴミの付着等が無いように取り扱いには十分ご注意ください。

とりはずしたフィルターについては、キヤノン系のカメラはご返却できません。もし改造前の状態に戻す場合には、フィルターは弊社でご用意いたします。その他のメーカーのカメラではフィルターは改造済みカメラと一緒にご返却いたしますが、カメラを改造前の状態に戻す場合にはそのフィルターを添付していただく必要がありますので、紛失しないように保管してください。紛失した場合にはお客様からメーカーにセンサー交換をご依頼いただくことになります。センサー交換はメーカーによっては極めて高額になります。

なお完全にフィルターを取り外してしまうフィルターレス改造も可能ですが、この場合センサー清掃が困難になる、改造戻しができないなどの問題が生じますので、ご相談ください。

★HKGL改造の実例
Kiss X7i HKGL改造
Canon EOS Kiss X7i
Sony α7 HKGL改造(EOS-NEXマウントアダプター併用)
Sony α7 (EOS-NEXマウントアダプター併用)

3.改造費用

デジタルカメラをお預かりしての改造費用(消費税込み)は、メーカー別に以下の通りです。(改造費用は事前の告知なく変更される場合があります。)

★2024年9月20日受付分より、改造費用を改定いたしました。★

掲載されていないメーカーや機種については、改造をお受けいたしておりません。(2023年10月よりキヤノン、ニコン以外のカメラメーカーの改造は中止いたしました。)

HKIR改造HKC改造
キヤノン一眼レフ各型44,000円66,000円
キヤノンEOS Mシリーズカメラ44,000円改造不可
キヤノンEOS Rシリーズカメラ各型(EOS R100以外)44,000円66,000円
キヤノンEOS R10055,000円66,000円
ニコンフルサイズ一眼レフ各型 、フルサイズZシリーズ各型44,000円66,000円
ニコンAPS-Cサイズ一眼レフ各型 、APS-CサイズZシリーズ各型
55,000円66,000円

改造により特殊なノイズが発生するなど改造に不向きな機種があるため、事前にご相談ください 。[EOS R5C(改造後動作異常)、EOS M5以降のEOS MシリーズとEOS Kiss Mシリーズ(クリア不可)、EOS6D Mk.2(ダーク処理が必要)、EOS5D Mk.4(ノイズ発生)、EOS5Ds/5DsR(ノイズ発生)など ]

また原則としてメーカー修理受付が終了しているカメラについては、改造はお断りさせていただきます。改造作業中に万が一トラブルが発生した場合、弊社では修理できないためです。また他社で改造したカメラの再改造もお断りいたしております。

カメラの種類によらず、シャッター回数が5万回を超えていているカメラの改造もお断りさせていただきます。多くの場合センサーや基板の劣化による輝点ノイズなどの増加などが顕著に認められるようになります。良質な写真を撮影したいと思われるのであれば、改造されるカメラはできるだけ状態の良いものをご用意いただくことをお勧めいたします。またシャッター回数が少なくても、外観に傷などが多く扱いが悪かったと判断されるカメラの場合、改造後に各種の故障が発生することが多いため、弊社の判断で改造をお断りさせていただくことがあります。あらかじめご了承ください。

HKGL(ゴーストレス)改造の場合、カメラのマウント部に装着するIRカットフィルター代は含んでおりません。原則としてご依頼のお客様にご用意いただきます。

改造費に加えて消費税、宅配便でご返送の場合には返送料をいただきます。宅配便のご返送は、お送りいただいた梱包材を再利用いたしますので、返送料はその梱包材のサイズによります。弊社での輸送箱保管の問題もあるため、できるだけ60サイズでお送りください。

改造したカメラを元に戻すことも可能ですが(一部の機種では不可能)、その場合の費用は税込み33,000円以上となります。機種によって作業の難易度が異なりますので、個別にお見積もりいたします。

4.改造の依頼方法

改造のご依頼は、弊社受付にご来店いただくか、電子メール、お電話、FAXで処置内容、費用、納期についてあらかじめご相談ください。なお改造のご依頼にあたって、クラシックカメラの修理サービスや委託品販売とは異なり、弊社の会員にご登録いただく必要はございません。

ご連絡いただいた後カメラを店頭にお持ちいただくか(事前に来店予約が必要です)、宅配便でお送りください。宅配便の場合、到着時間帯は営業日の14時~16時を指定してください。なお納期がもっとも短いのは、宅配便でお送りいただき、ご返送する方法になります。

◆送付先   (到着時間帯は営業日の14時~16時を指定)

〒111-0032
東京都台東区浅草1-34-7 井上ビル2階
有限会社ハヤタ・カメララボ
TEL.03-3841-3035

お送りいただくのはキヤノン(EOS 1DXシリーズをのぞく)とニコン(D6を除く)については、ボディキャップをしたカメラボディのみとしてください。レンズ、ストラップなど付属品やメモリーカードおよびバッテリーは改造に必要ありませんので、絶対に同梱しないでください。

その他のメーカーのカメラの場合には、弊社に手持ちのバッテリーがないことがありますので、機種をお知らせいただいた際に、バッテリー同梱の必要性についてご連絡いたします。その場合にもレンズ、ストラップなど付属品やメモリーカードは改造に必要ありませんので、絶対に同梱しないでください。九州や北海道からのご依頼の場合、バッテリー(デジカメ用リチウム電池)を同梱すると地上経由となるため、宅配便の到着が遅延いたします。ボディには必ずボディキャップをしてください。

なお万が一メモリーカードやレンズなどの付属品が同梱されていた場合、ご返却の際に紛失したとしても、あるいは故障したとしても弊社は一切責任を負いませんので、あらかじめご了承ください

それから、カメラに装飾用シールを貼付している場合には、改造作業の妨げになるので、必ず剥がしてください。添付したままの場合、改造受付はお断りしカメラはそのままご返送いたします。

お客様のデジタルカメラをお預かりして改造処置をするにあたり、カメラの各種動作やセンサーの状態、液晶モニターやファインダー表示に一切問題がないことを前提とさせていただきます。落下痕があったり傷などが多く外観程度が悪いボディや製造番号が消えていて読み取れないボディの改造は、改造後にトラブルが発生する事例が多いため、弊社の判断でお断りさせていただく場合があります。シャッター回数が5万回を超えていて、使用の限界を超えていると判断されるカメラの改造もお断りさせていただきます。

また原則としてメーカー修理が終了しているカメラについては、改造はお断りさせていただきます。改造作業中に万が一トラブルが発生した場合、弊社では修理できないためです。また他社で改造したカメラについての再改造もお断りいたしております。

それからファームウエアが海外仕様(メニュー表示が日本語に対応していないカメラ)の改造もできません。メーカーに相談して、ファームウエアを日本向け仕様に変更後、改造をご依頼ください。海外で販売されているカメラでも、メニュー表示が日本語に変更できるものは改造可能です。

納期はお知らせでご案内いたしておりますが、お客様からの納期の指定は
一切お受けいたしておりません。

改造費用のお支払い方法は、カメラを受領後にご連絡いたします。宅配便返送の場合には、弊社指定の口座にお振り込みいただくか(先払いです)、代引きでのお支払いとなります。店頭でご返却の場合には、受取時に現金でお支払いください。なお弊社はB2Bのお取引は行っておりませんので、見積書・請求書の発行、後払いなどのご依頼は一切お受けいたしておりません。あらかじめご承知おきください。

★弊社銀行口座

朝日信用金庫 浅草雷門支店(034) 普通口座 0285909
口座名  有限会社ハヤタ・カメララボ ユ)ハヤタカメララボ

三菱UFJ銀行 雷門支店(369) 普通口座 0781131
口座名  有限会社ハヤタ・カメララボ ユ)ハヤタ カメララボ

朝日信用金庫ですと、オンラインでご入金を確認出来ますので好都合ですが、いずれにするかはおまかせいたします。手続きがすみましたら、必ずご一報ください。

HKIR改造したキヤノン製フルサイズ一眼レフカメラなどで、タカハシなどの望遠鏡鏡筒に装着して撮影した際に反射ミラーによるケラレが現れる場合、無料で対策いたします(弊社までの往復の送料はご負担ください)。事前にご連絡の上、納品書と一緒にお送りください。なお2017年4月より、キヤノンEOSフルサイズ一眼レフカメラはケラレ対策を改造と同時に行うことにいたしました。改造時にほとんどの方からご依頼をいただいているためです。ケラレ対策を行っても通常のレンズ撮影で特に問題は起きませんが、ケラレ対策不要の場合には改造依頼時にお申し出ください。

5.改造カメラの保証/故障対応について

お客様のデジタルカメラをお預かりして改造処置をするにあたり、カメラの各種動作やセンサーの状態、液晶モニターやファインダー表示に一切問題がないことを前提とさせていただきます。落下痕があったり傷などが多く外観程度が悪いボディや製造番号が消えていて読み取れないボディの改造は、改造後にトラブルが発生する事例が多いため、弊社の判断でお断りさせていただく場合があります。シャッター回数が5万回を超えているカメラの改造もお断りさせていただきます。

また原則としてメーカー修理が終了しているカメラについては、改造はお断りさせていただきます。改造作業中に万が一トラブルが発生した場合、弊社では修理できないためです。また他社で改造したカメラについての再改造もお断りいたしております。

いままで処置直後にカメラの動作が異常を起こした事例はほとんどありませんが、万が一ご返却後にカメラの動作異常が生じた場合、弊社の処置が原因と明確に断定できるセンサーの傷については、弊社で責任をもって修理いたします。しかしそれ以外の故障については原因を特定できませんので、弊社にカメラを戻していただいた後に改造を元に戻し、再びお客様にご返却いたしますのでお客様からメーカーに修理をご依頼ください。修理費用はお客様でご負担ください。メーカー修理完了後、再び弊社にて無料で再改造いたします(なお往復の送料はご負担ください)。以上、あらかじめご了解ください。ご了解いただけない場合には、改造はお受けいたしません。過去に故障したカメラの改造を依頼し、改造後に故障箇所を指摘して弊社負担での修理を強要する事例が発生しておりますので、それに対抗する処置です。また、この修理対応期間は納品後1年間とさせていただきます。その後は改造を元に戻す作業をお受けする場合には16,500円以上(税込み)、改造を元に戻してメーカー修理後再改造する場合には改造費用+11,000円以上(税込み)の費用をいただきます(お見積もりいたします)。

またお客様のご使用上の誤りやお取り扱いが不適当なために生じた故障、不当な分解・修理または改造による故障、天災、地震、雷等による故障など、弊社の改造が原因でない故障についてはすべて保証外とさせていただきます。この場合メーカー修理後再改造する場合には、メーカーに修理を依頼するためにカメラを改造前に戻す費用と、修理後の改造費用として改造費用+22,000円以上(税込み)をいただきます。以上、あらかじめご了承ください。ご了承いただけない場合には、改造はお受けできません。

それからHKIR改造およびHKC改造では、センサーと新たに設置したフィルターの間にゴミが入り込むことがないよう、万全の処置をいたします。出荷時に高倍率ルーペによる目視検査と実写検査をいたします。万が一納品後にこの部分にゴミが存在したことが判明した場合には、弊社で再度無料で清掃してご返却いたします。このゴミなし保証期間は1年間とさせていただきます(実際には再度分解しない限り、この部位にゴミが入ることは滅多にありません)。

通常の使用において、センサー部表面にゴミが付着し、ブロアなどで吹き飛ばすことが出来ない場合には、有償でセンサー部表面清掃をお受けいたします。カメラの分解をともなわない通常の清掃の場合には、税込み3,300円以上です。ゴミの付着の程度によります。粘着性のゴミなどでカメラの分解が必要な清掃の場合には税込み11,000円以上となります(お見積もりいたします)。ご依頼の際、カメラの往復の送料はご負担ください。

改造したカメラのピント位置については、メーカー純正レンズで調整・確認いたしております。メーカー純正レンズでピント位置に異常が認められた場合には、保証期間中は無償で再調整させていただきます(往復の送料はご負担をお願いいたします。)。その後は有料とさせていただきます。サードパーティ製レンズについてピントの異常が認められた場合、改造直後でもピント位置の再調整は有料とさせていただきます(往復の送料もご負担ください)。ピント位置再調整費用についてはお見積りいたしますので、必要があればご相談ください。なお交換前の元のフィルターと、交換後に設置した弊社のフィルターでは光学特性が僅かですが異なるため、超広角レンズやF値の明るいレンズでは中央と周辺部でのピント位置にわずかなずれが現れたり、レンズの収差が現れることがあります。可能な範囲での調整となりますので、あらかじめご了承ください。

なお弊社で新品を改造して販売した改造カメラについては、メーカー保証期間中にカメラの故障が生じた場合、弊社でメーカー修理対応いたします。中古販売品については3ヶ月の動作保証をし、この間万が一自然故障した場合には、弊社で修理対応いたします。ただしお客様のご使用上の誤りやお取り扱いが不適当なために生じた故障、不当な分解・修理または改造による故障、天災、地震、雷等による故障など、弊社の改造が原因でない故障についてはすべて保証外とさせていただきます。その後は改造処置済みカメラと同様の対応となります。センサー部表面の清掃についても同様です。

6.改造実績

2017年1月19日に本サービスを開始してから約7年間、2023年12月31日までに改造のご依頼をいただいた件数は1,900件を超えました。改造後に予想しない問題が発生して改造できなかったカメラを除き、実際に改造処置したカメラは1,926台でした(改造戻しを含む)。その内訳をご紹介いたします(メーカー修理受付終了のため現在は改造をお受けしていない機種も含んでいます)。弊社は各メーカーの大部分のカメラについて、改造処置を行った実績がございます。

メーカー別処置数

メーカー別処理数

メーカー別 処置数 %
キヤノン 900 46.7%
ニコン 562 29.2%
ソニー 293 15.2%
リコー 69 3.6%
オリンパス 43 2.2%
フジ 37 1.9%
パナソニック 20 1.0%
シグマ 2 0.1%
合計 1926 100.0%

処理内容別処置数

処理内容別処置数

処置内容 処置数 %
HKIR 1535 80.8%
クリア 360 18.0%
HKGL/レス改造 6 0.2%
戻し 25 0.9%
合計 1926 100.0%

メーカー・カメラ機種別

合計 1,926台

メーカー名 カメラ機種名 処置数 メーカー名 カメラ機種名 処置数 メーカー名 カメラ機種名 処置数
キヤノン EOS-1DX 1 ニコン D5 1 ソニー FX3 6
EOS-1DX MK.2 1 D600 13 ILCE-QX1 1
EOS 5D Mk.2 31 D610 22 NEX-5 1
EOS 5D Mk.3 14 D750 51 NEX-5N 2
EOS 5D Mk.4 1 D780 1 NEX-5R 1
EOS 6D 390 D800 15 α58 1
EOS 6D Mk.2 44 D800E 10 α6000 19
EOS R 92 D810 39 α6100 3
EOS RP 68 D850 24 α6300 2
EOS R5 2 Df 4 α6400 14
EOS R6 11 Z30 5 α6500 4
EOS R8 4 Z5 22 α6600 1
EOS R100 1 Z50 7 α7 20
EOS 7D 8 Zfc 2 α77 1
EOS 7D Mk.2 4 Z6 71 α7Ⅱ 24
EOS 60D 17 Z6Ⅱ 31 α7Ⅲ 49
EOS 70D 19 Z7 32 α7Ⅳ 1
EOS 80D 10 Z7Ⅱ 8 α7C 6
EOS 90D 5 Zfc 1 α7CⅡ 2
EOS 1300D 1 1V1 1 α7R 24
EOS 8000D 9 1V3 1 α7RⅡ 3
EOS 9000D 6 D3100 2 α7RⅢ 22
EOS M 4 D3200 1 α7RⅣ 4
EOS M2 4 D3300 3 α7RⅣA 1
EOS M200 2 D3400 7 α7S 72
EOS M3 7 D500 6 α7SⅡ 2
EOS M5 2 D5000 3 α9 2
EOS M6 4 D5100 3 α99 3
EOS M6 Mk.2 1 D5200 3 α99Ⅱ 2
EOS Kiss M 3 D5300 44 小計 293
Kiss X2 1 D5500 54
Kiss X3 2 D5600 20
Kiss X4 2 D60 1
Kiss X5 16 D7000 11
Kiss X6i 8 D7100 12
Kiss X7 15 D7200 14
Kiss X7i 32 D7500 15
Kiss X8i 15 D90 2
Kiss X9 20 小計 562
Kiss X9i 12
Kiss X90 1
Kiss X10 9
Kiss X10i 1
Kiss 小計 900
メーカー名 カメラ機種名 処置数 メーカー名 カメラ機種名 処置数 メーカー名 カメラ機種名 処置数
リコー 645D 1 オリンパス OLYMPUS AIR A01 2 フジ GFX100 1
K-1 9 OM-D EM-1Ⅱ 3 GFX100S 1
K-1Ⅱ 6 OM-D EM-1Ⅲ 7 X-A1 2
K-3 5 OM-D E-M1 2 X-A2 1
K-3Ⅱ 3 OM-D E-M10 4 X-A3 2
K-3Ⅲ 1 OM-D E-M10Ⅱ 3 X-E1 2
K-5 5 OM-D E-M5Ⅱ 15 X-E2 1
K-5 IIs 6 OM-D E-M5Ⅲ 2 X-H2 1
K-30 1 PEN E-P5 1 X-M1 1
K-50 2 PEN E-PL6 1 X-PRO1 1
K-70 18 PEN E-PL7 2 X-PRO3 1
KP 9 PEN F 1 X-T1 2
K-S1 1 小計 43 X-T2 2
K-S2 2 X-T3 8
小計 69 X-T10 3
X-T20 6
X-T30 2
小計 37
メーカー名 カメラ機種名 処置数 メーカー名 カメラ機種名 処置数
パナソニック DC-GH5 2 シグマ fp 1
DC-GH5S 3 fpL 1
DC-GH6 1 小計 2
DC-G9 1
DMC-G3 1
DMC-GH4 3
DMC-GH5 1
DMC-GX7 Mk.2 1
DMC-GX7 Mk.3 1
DMC-G7 1
DMC-G8 2
GH3 1
GH5 1
GX8 1
小計 20

 

7.改造済みカメラの販売について

弊社では状態の良い中古カメラを入手して、HKIR改造したカメラを販売いたしております。販売価格は以下の販売リストをご覧ください。販売するカメラについては、改造前に各部動作のテストを行い、改造後にノイズレベルの検査と確認を行っております。そしてご購入後3ヶ月間は弊社で動作保証いたします。保証期間中の自然故障につきましては、弊社で修理対応いたします。落下等のお客様責任の事故については、保証期間中でも修理に関するすべての費用はお客様にご負担いただきますので、あらかじめご了承ください。また、その後の故障対応につきましては、改造をご依頼いただいた場合と同様になります。

下記商品のご購入については、ご希望の商品の番号を添えて弊社までメール、お電話等でご連絡ください。その際、氏名、住所、電話番号、メールアドレスを明記してください。記載に不備がある場合には、一切ご返信いたしません。在庫がある場合にはお取り置きいたしますので、店頭にご来店いただくか、通販をご利用ください。お支払い方法は現金払い、銀行振込、代引のみです。

ご注文後のキャンセルは、ほかのお客様のご迷惑になりますので、一切お受けいたしておりません。ご注文前によくご検討ください。無理にキャンセルとなった場合、以後弊社との一切のお取引をお断りいたします。またご購入後の返品は、商品の異常が認められた場合以外お断りいたします。ご購入前にカメラの機能等十分にご検討ください。

なお改造済みカメラには取り外したフィルターは添付しておりません。弊社で保管管理しています。

8.お問い合わせ先

その他ご不明の点は、遠慮なくご相談ください。ご用命をお待ちいたしております。

〒111-0032
東京都台東区浅草1-34-7 井上ビル2階
有限会社 ハヤタ・カメララボ
TEL. 03-3841-3035
FAX. 03-3841-3036

■電子メールでのお問合せ

お問合せの際は、氏名、住所、電話番号、メールアドレスを必ず明記してください。
これらが不足している場合、自動的にスパムメールと判断されて受信箱に届きません。
十分ご注意ください。

また早田カメラ店へのお問い合わせを間違えて弊社にいただくことが頻発しています。
問い合わせ先間違えによるトラブルが過去発生しておりますので、
宛先が「早田カメラ」「ハヤタカメラ」となっている場合、弊社はご返答いたしません。

なお、ドコモの携帯メールアドレスの場合、PCからのメールの受信拒否を設定していないかご確認ください。ご返信できないケースが頻発しております。

★問い合わせ用メールアドレス >>>  toiawase@hayatacamera.co.jp

■営業時間

営業時間

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火曜日~金曜日 12:30~16:30
土曜日 11:30~16:00
定休日 日曜日・月曜日・祝祭日

臨時休業等はトップページカレンダーとお知らせでご案内いたしております。
ご来店はご予約制です。前日までに、お電話か電子メールでご来店日時の
ご予約をお願いいたします。突然ご来店されても、ご入店できません。

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★本ページの記載事項については、予告なく変更される場合がございます。
あらかじめご了承ください。

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